SEG工法
工事現場で発生した伐採木・伐根材等を現場外へ搬出せず、現地に搬入したリサイクルプラントで堆肥化の促進を図り、安定した植生基盤材を製造します。環境に調和した、やさしいのり面を造成する資源循環型工法です。
特長
- 短期間(約1ヶ月)で熟成した植生基盤材を製造:通常、半年~1年以上を要する堆肥製造期間を短縮。従来の植生基盤材と同等の品質を備えた堆肥を製造。
- 減圧・高温滅菌作用:伐採木・伐根材に含まれる雑菌や不純物を減圧・高温処理します。SEGリサイクルプラントは内部を急激に減圧し、沸点温度を60°~70°まで下げ、堆肥の発酵促進を図る。
- 環境にやさしい:伐採木・伐根材を発生現場内で資源として活用し植生基盤材を製造するため、『建設廃材としての廃棄処分が不要』。 場所を取らない:短期間(約1ヶ月)で熟成した植生基盤材を製造。長期間広大なヤードは不要。
- 車戴型移動プラント:リサイクルプラントは車戴型移動。各現場内毎の堆肥製造が可能です。
- 耐侵食性が高い。
工程
一次破砕:50~75mm程度
二次破砕:15mmアンダー
粉砕の効率化と品質の均一化のために2段階で行う。
山型・台形、H=2~2.5m程度
水分調整:腐食・過湿防止
温度管理
熟成度判定(香り・色等)
発酵補助材の添加
1.現地集積
集積状況
2.破砕工
(1)一次破砕・・・φ50mm~φ75mm程度のスクリーンを通過する大きさに破砕する。
(2)二次破砕・・・φ15mm以下のスクリーンを通過する大きさに破砕する。破砕の条件として木質繊維が糸状になるようにつぶして・ひねり・削る等ができる破砕機を使用する。
二次破砕状況
3.SEGリサイクルプラント施工
チップ材をリサイクルプラント投入中
リサイクルプラント(減圧・乾燥・発酵釜)全景
リサイクルプラントから排出中
発酵菌の添加
発酵促進材の添加
ダンプカーに積載
堆積養生ヤードに運搬
4.堆肥化(水分・温度管理と堆積養生について)
(1)発酵を促すため、適度に水分を補給し、バックホウで十分に攪拌を行う。
(2)水分管理・・・良好な醗酵を行うため、水分率を50%~60%になるように調整する。 過湿にならないように留意する。
(3)温度管理・・・温度管理図を作成し、発酵状態を確認する。80℃以上を超え、堆肥が焼けた状態とならないように、特に留意する。
(4)堆積・養生の高さは、H=2~2.5m程度とし、山型・台形に積む。養生1ヤード当りの目安は切返し状況を考慮し、50~100立米程度とする。
(5)堆肥化養生中は、直射日光・降雨・風等の影響を抑制するため、シート養生を行う。
(6)切返しの実施・・・温度管理を行いながら1~2回/週を目安に、バックホウを用いて水分調整(散水)と切り返し作業等を行い、発酵の均一化を図る。切返しの目的は、醗酵菌の働きを促すための水分調整と酸素供給である。通気不良・過湿を防ぎ、発酵補助材も併せて添加し、発酵を促す。
(7)約1ヶ月間養生後、製品(植生基盤材)を完成させる。
バックホウによる切し返し状況
散水養生
堆肥化 H=2~2.5m (山型)
乾燥減圧釜
施工後の経過
【平成14年3月】施工前
土質は、砂質土(風化花崗岩)
南向きの法面
【平成14年3月】吹付完了
(早期堆肥化による基盤材)
吹付は、ウィンドショット工法にて施工
【平成15年8月】経過
通常の基盤材と同様の生育を示す。